選歌ー歌集出版に携わって
11月、朱鷺色の美しい本が届きました。
出版されたばかりの歌集です。
その著者にお会いしたことはなく
同じ短歌結社に所属しているかたでもないのですが
この新刊には私も思い入れがありました。
歌集としてまとめるにあたり、収録する作品の選歌を行ったのです。
依頼は千三百余首から五百首を選ぶことでした。
千首以上のおうたを6日間のうちにじっくり何度も読みました。
子どもさんの幼い頃を詠んだものから、働き盛りの伴侶のこと、
お母さまへの挽歌など、心に響く歌がいくつもありました。
そのように関わった歌集ですので、私としても上梓を嬉しく思います。
歌集にまとめたことについて著者はあとがきの中で
一人暮らしの身には何よりの心の支えになっていると記していらっしゃいます。
ご出版を心よりお祝い申し上げます。