短歌の偶然✿ 夏ミカン
<2025年12月12日> ある年のこと。 川口慈子さんの第1歌集『世界はこの体一つ分』を 届いたその日に読み進めたら 次の1首があった。 口重き女のようにたっぷりと水を抱えている夏ミカン 当時、ある歌集の校正のお手伝いをしていた。 川口さんの歌集のページをいったん閉じて校正の作業に戻ったら 甘夏が枝に重く下がっていると詠んだ1首に出会った。
短歌の偶然✿ テイ―ラウンジ
<2025年12月11日> 短歌を詠んでいると偶然がよく起こる。 そう感じています。 そのうち短歌以外でも偶然が多くなる。 もちろんただの偶然なのですが 初めはただただびっくりしていたのが やがて楽しくなってきました。 そこで、こんなことがあったんですよーと これから謹んでお伝えしていこうかと。 わたしの思いこみかもしれないのですが🐤 まず、ティーラウンジの話から。 ある年のこと。 「かりん」7月号の月詠を送りました。 旧知のかたとティールームでお会いしたことを詠んだ連作でした。 お会いしたのはホテル日航福岡のティーラウンジです。 ↓ 20日後。 「かりん」の支部歌会は当時、 天神の赤煉瓦文化館でおこなっていたのですが 7月の歌会(「かりん」7月号の作品を読み合う)は ホテル日航福岡のティーラウンジでおこなうと連絡がありました🐤
筥迫とチュモニ
<2025年12月8日> 武家の女性が懐中に入れて持ち運んだ小物入れ、 筥迫(はこせこ)。 懐紙や櫛、簪などを入れたそうです。 韓国ではチュモニがこれに相当するかと思います。 チュモニは布製の袋物全般のことを指します。 女性が外出時に必需品を入れたチュモニは チマチョゴリのアクセサリーにもなりました。 筥迫もチュモニも美しい刺繍が施されたのが共通しています。 X(旧Twitter)では 11/7付で朝鮮王朝時代のチュモニの写真をあげています。 筥迫の画像も添付していますので よろしかったらご覧ください。 (X(旧Twitter)のアカウント名は「ことのは社」です)
スワンボートと美術館
<2025年12月2日> 先日、小春日和に福岡市美術館をたずねました。 大濠公園を通っていったら高校生の駅伝大会がおこなわれていて 生徒たちや応援するかたがた、散歩する人々、 さらには国内外からの観光客のかたがたで 歩道は前に進みにくいほどの混みぐあい。 池にはスワンボートが何艘かと黒い水鳥たちが のどかそうに浮かんですいすいと進んでいました(=^∸^=) コロナ禍になってから外出を控えていたため 大濠公園も福岡市美術館もひさしぶり。 その間に少し様子が変わっていましたが 展覧会そのものは静かに拝見することができました。 「北へのまなざし」展と、「異国へのまなざし」展。 前者は明治時代以降の日本の美術家が 当時の中国および満州、京城(ソウル)の風景や風俗を描いた作品。 後者は同館の松永記念館室の企画展です。 青井戸茶碗の「瀬尾」や統一新羅時代の如来形立像など 拝見しました。 そして田中千智さんの≪生きている壁画≫も観てきました。 壁画は12月末までの展示なので、 このタイミングで行けてよかったです。
曲名の入ったうた
<2025年11月30日> 今月のいいづか短歌サロンは22日に飯塚市内でおこないました。 テーマは「曲名の入ったうた」 (または歌詞の一部を含むうた) イヴ・モンタンの枯葉愛して三十年妻を愛して三十五年 岩田 正 愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う 俵 万智 *詠草のなかに高校の同窓会を詠んだ1首があったことから 高校の同窓会の話で盛り上がったのですが、 会場を出たところで高校の同級生に何十年ぶりかでばったり出会いました。 短歌を詠んでいると偶然がよく起こると感じています✿
【掲載】嘉麻のおくら短歌コンクール
<2025年11月24日> 西日本新聞・筑豊版(11月20日付)に 9日におこなわれた 第7回嘉麻のおくら短歌コンクールの表彰式の記事が載りました。 今年のテーマは「海、または自由」。 小学生部門・中学生部門合わせて1242首の応募作品のうち わたしが選考した小学生部門には784首が寄せられました。 その中から金賞に選んだのは 大阪万博でiPS細胞の心臓を見た経験を 「海」をテーマに詠んだ1首です。 表彰式当日に作者は小学6年生とわかりました。 改めて おめでとう存じます✨ (X(旧Twitter)では新聞記事(部分)の画像もあげています。 短歌のこと以外にも毎日さまざまな情報を発信していますので 可能であれば旧Twitterのほうもご覧くださると嬉しゅう存じます。 なお、 X(旧Twitter)のアカウント名は キム・英子・ヨンジャではなく屋号の「 ことのは社 」です。 「キム・英子・ヨンジャ X」 または 「キム・英子・ヨンジャ ことのは社」 と検索すると、すぐに出てきますー)
祝!歌壇賞受賞
<2025年11月20日> 「かりん」の霧島茉莉さんが「柔らかい襟」(30首)にて 第37回歌壇賞を受賞されました✨✨ 受賞作は来年2月号の「歌壇」に掲載される予定です。 また、授賞式は来年2月13日に予定されています。 霧島茉莉さん、ご受賞おめでとう存じます!
トークショー@旧伊藤邸
<2025年11月18日> おとといは旧伊藤伝右衛門邸に足を運びました。 秋の企画展「花子と白蓮をとりまく世界の人形展」については 先日このブログでご紹介しました。 その一環であるトークショーのゲストは 柳原白蓮の令孫・宮崎黄石氏と 村岡花子の令孫・村岡美枝氏、村岡恵理氏の姉妹。 村岡恵理さんは朝ドラ「花子とアン」の原作である 『アンのゆりかご』の著者です。 トークショーでは 白蓮さんの愛した人形、みどり丸にまつわるお話や 村岡花子が戦後に『赤毛のアン』を翻訳・出版した当時の 愛読者(子どもたち)との交流に関するお話が印象に残りました。 また、旧伊藤邸の応接間はふだんは立ち入れませんが この企画展の期間(~11月30日)は見学できます。 窓枠の菱形のステンドグラスや アールヌーヴォー調のマントルピースを 間近で見ることができます✿
毎日投稿しています✿
<2025年11月14日> 9月にX(旧Twitter)での発信を始めてから 毎日1~4回投稿しています。 内容は短歌に関することだけではなく 地元の飯塚市、または県内の文化イベントや 韓国の美しいもの、かわいい切手、 などについての投稿もしています。 大半の投稿に画像もつけていますー。 アカウント名は屋号の「ことのは社」 です。 よろしければご覧くださいね。 (あ、でも、このブログだけに書いているものもあります) 「キム・英子・ヨンジャ ことのは社」 または 「キム・英子・ヨンジャ X」 と検索なさると すぐに出てきます✿
永田和宏さんと、トムと、ネム
<2025年11月7日> ゆうべのNHK・Eテレ「ネコメンタリー 猫も、杓子も」は 歌人の永田和宏さんと、トムとネムでした。 2匹はヤンチャ盛りの男の子だそうです。 番組全体が良かったのですが 特に、トムとネムのかわいさときたら。 わたしはおとなになってからは猫と暮らしたことがなくて わが子が幼いときに猫アレルギーと判明してからは むしろ猫は避けてきたのですが ちかごろ、よそさまのねこがとてもかわいく感じます。 永田和宏さんちのトムとネムのかわいさはびっくりしてしまうほど! 配信中なので、ゆうべ見逃したかたも見られますね(=^∸^=) 寝ころぶは猫を喜ぶことだよと言へば幼は猫と寝ころぶ 夜明けまで選歌するわれに乱されてわが家の猫の体内時計 追ひかけて追ひかけられてまた愉し小学二年生くらゐかわが家の二匹 永田和宏 「歌壇」2025年8月号 「きのふ今日あす」第11回
