映画「金子文子」監督インタビュー
<2026年3月18日> 映画「金子文子 何が私をこうさせたか」の 浜野佐知監督へのインタビューを聴きました。 (「ラジオ深夜便」 きのう放送) もともと金子文子とこの映画に関心があって聴いてみたのですが 浜野監督自身の熱い語りにひきこまれました。 なかでも心に残ったのが、浜野監督の語る「自尊心」。 金子文子の短歌をもとにつくられていったというこの作品、 福岡での公開は4月のようです。 あとひと月ちょっと。 インタビューはらじるらじるで放送後1週間聴くことができます。
おひなさまと白蓮さんのうた
<2026年3月14日> きのうのブログに書いたように 旧伊藤伝右衛門邸(飯塚市)はいま、 いいづか雛(ひいな)のまつりのメイン会場となっています。 日本最大級という座敷雛のほか 邸内にさまざまおひなさまが飾られています。 二階の白蓮さん(柳原白蓮)のお部屋には 優雅な立ち雛が 白蓮さんの色紙とともにしつらえられています。 色紙は 中央に大きく「花」の字。 そのまわりに散らし書きがなされています。 これは 白蓮さんのこちらの短歌のようです。 花と花うす紫とくれなゐとうなづきあふは何のこころぞ 白蓮
いいづか雛のまつり
<2026年3月13日> ただいま、私の地元の福岡県飯塚市では 「いいづか雛(ひいな)のまつり」がおこなわれています。 今年で第26回を数えるこのおまつりの期間には 街のあちらこちらにおひなさまがあふれるように飾られます。 特に、メイン会場である旧伊藤伝右衛門邸の座敷雛は圧巻です。 20畳を超える本座敷に飾られる、日本最大級の座敷雛、 今年のテーマは 「幻想の美 語り継がれる日本の昔話」です。 座敷雛の中に40以上の昔話の場面が再現されています。 そして、一番奥におられる雲に乗った姫は…。 座敷雛のほかにも 享保雛、有職雛、江戸古今雛、箱雛など さまざまなおひなさまを観ることができます。 私はちょうど桃の節句の日、3月3日にうかがいました。 風の強い、冷たい雨の日でしたが おひなさまがあふれる邸内は春が訪れたようでした✿ それから、別の日には飯塚市歴史資料館にも足を運びました。 こちらは毎年たいへん立派な御殿飾りのおひなさまを観ることができます。 今年はそちらに加えて! 人形作家・辻村寿三郎の「源氏絵巻縁起」が展示されています!...
「かりん」3月号-山花集✿21
<2026年3月8日> 今月号は5日に届きました。 編集や校正、配送などに携わっておられるみなさま、ありがとう存じます。 まず、馬場あき子先生の作品「鳥聲」6首より1首ご紹介します。 木瓜咲いて古きよき声きこえくる長ベヱ忠ベヱ長忠ベヱ 快晴 馬場あき子 私の連作「椿に」は山花集に掲載されています。 山花集への掲載は今回で21回目です。 ありがとう存じます。 励みになります。 また、本欄・坂井欄の前月号の十首でも取り上げてくださっています。 (選・坂井修一さん) こちらもうれしゅう存じます。ありがとう存じます。 取り上げてくださったのは 2月号の連作「深秋へ」の1首です。 しんしんと長き暗さよしもやけができてた頃のわがやの廊下 キム・英子・ヨンジャ
増田啓子歌集『筋斗切り』
<2026年3月7日> 「かりん」の増田啓子さんの第3歌集が出版されました。 (本阿弥書店 2026年2月5日 2700円+税) 歌集名『筋斗切り(とんぼきり)』は歌舞伎の用語。 帯文を梅内美華子さんが書いておられます。 表紙は本場結城紬を用いてデザインされていて そこに朱色の帯がかかっている装幀も 和服の装いを思わせてすてきです。 増田啓子さん、ご上梓おめでとう存じます✨ 浮世絵の江戸の女は文(ふみ)が好き雨ふる宵の待ちがてにをり をさなき子ふたりの手を引き三日月を仰ぎし夜あり秋近き家 助詞ひとつ入れるか外すか考えてゐるやうでありうつぼの貌が 海中トンネル(アクアパーク品川) 「わてはなあ噺家やねん」の面がまえ見上げし鱏(えひ)の腹にありたり シャボン玉ひと吹きすれば孫のかほ百人にして空にとびたり
第95回いいづか短歌サロン
<2026年2月28日> 今月のいいづか短歌サロンは本日開催しました。 先月、短歌サロンのお仲間がある短歌大会に入選されたのですが その作品は昨年の秋に このいいづか短歌サロンに詠草として出したもので その折の私からの助言を参考に 推敲して応募されたものだそうです。 その元の詠草と入選歌を きょうお披露目してくださって♪ うれしいご報告でした。 前半は いつもと趣向を変えて 齋藤芳生さんの『牡丹と刺繡』を中心に 近刊の歌集4冊からそれぞれの仕事のうたと雪のうたを みなさまとごいっしょに鑑賞しました。 「空爆」の「爆」を正しく書いた子を大いにほめて、ほめてそれきり 齋藤芳生 『牡丹と刺繍』
「金子文子と短歌」
<2026年2月26日> 今月28日(土)に 映画「金子文子 何が私をこうさせたか」が公開されます。 金子文子と映画といえば 2019年に日本で公開された韓国映画「金子文子と朴烈」があります。 封切り後すぐに劇場に足を運んだところ 映画では金子文子が獄中で詠んだ短歌にはふれていなかったので (原題は「朴烈」です) 当時連載していたリレーエッセイに 「金子文子と短歌」と題して書きました。 映画の紹介とともに、文子の短歌もお伝えしたくて。 文子は手記を残していますが 短歌には手記からは推し量れない獄中での心情を感じられました。 今月封切られる映画は 文子の短歌をもとに獄中での文子が描かれているそうです。 こちらも観に行こうと思います。 ただ、福岡での上映は4月下旬からみたいです。 全国順次公開。
花山周子さんと介護のうた
<2026年2月24日> 2月22日(日)のラジオ深夜便「明日へのことば」のコーナーで 「新・介護百人一首 2025」の入選作品が紹介されました。 ゲストはノンフィクション作家の柳田邦男さんと 歌人で選者の花山周子さん。 おふたかとも、ご自身の体験を通してのお話もなさっています。 放送から1週間、らじるらじるの聴き逃が配信で聴くことができます。
短歌の偶然✿ 4
<2026年2月19日> この前の日曜日のこと。 Eテレの「日曜美術館」(録画したもの)を見ていたら 森村泰昌さんが画家の小出楢重の作品を 温気(うんき)ということばによって解説されていた。 小出楢重自身が随筆でよく用いたことばだそうだ。 おひるごはんを終えたので録画を見るのをそこで中断して 尾崎朗子さんの新しい歌集を開いたら そのページに「温気」の文字が…! 七月の温気を支へきれなくてこころもからだも沼藻のやうだ 尾崎朗子 『のばらのいばら』
尾崎朗子歌集『のばらのいばら』
<2026年2月17日> 「かりん」の尾崎朗子さんの、 『タイガーリリー』に続く第3歌集が出版されました。 (角川文化振興財団 2026年1月23日発行 2,600円+税) 帯文を渡辺松男さんが書いておられます。 刺繍アーティストの沖潤子さんの作品による表紙もとてもすてきです! 尾崎朗子さん、ご上梓おめでとう存じます✨✨ わが手へとそつと白米分けくれしおぢいさんと並びすずめを待ちぬ 特売のおむつを買ひに昼休み駆けゆく育休明けの後輩 青白き月だれのものわたくしのものにならざるものを愛しぬ 縄文展いでしわたしに蟬時雨いつたん死んでまた逢ひませう プラリネの脳髄壊す甘やかさ実(じつ)のない人好きでした、わたし わたくしが飲めばわたしとなる水の流されないで生きてゆくこと 体幹を突き抜ける熱情知らぬまま古りてあしたの雪をうれひぬ
