小説家は
僧侶で作家の瀬戸内寂聴さんが 同じく作家の柳美里さんについて書いた「あの部屋」という文章がある。 (「柳美里新聞」第1号(2016年12月9日発行 kkベストセラーズ) その文章の中頃に次の箇所が出てくる。 「(柳美里さんの)小説は出る度にみんな読んで、...
「長崎の鐘」
私は学生時代の二年間を長崎市で過ごしました。 ひょんなことから入部した演劇部は 市内の他の大学・短大の学生と学生劇団をつくっていて その仲間の中に、自分は被爆二世だと語る人もいました。 福岡から進学した学校(長崎県立女子短期大学・英文科)は鳴滝町にあって...
真夏の同窓会
長崎県立女子短期大学。 長崎市鳴滝町にあったわが母校は、 現在は四年制大学となり、長崎県立大学シーボルト校として 場所も長崎市郊外に移転しています。 この8月に、長崎市で、なつかしい長崎県短の同窓会が開かれると お知らせがとどきました。 初めての県短の同窓会。...
鳴滝寮とシーボルト
きのうの記事の続き。 母校である長崎県立女子短期大学(県短)が 4年制大学になって長崎市郊外へ移転するのにともない 鳴滝キャンパスでの最後の卒業式がおこなわれると知って 母校の建物がその後どうなるのかわからなかったので 子どもを連れて母校を訪れたのが1999年。...
県短に別れを
今日は旧正月。 韓国でも中国でも旧暦でお正月を祝います。 そのお正月を表す「春節」という中国のことばは 中国からの観光客増加にともなって日本でも有名になりました。 長崎の恒例イベント「長崎ランタンフェスティバル」が今日開幕しましたが、...
長崎🌼乙女の寮のものがたり-東京編
今年5月に東京で、学生時代に長崎の鳴滝寮で同室だった先輩にお会いしました。 実に38年ぶりの再会! 鳴滝寮で暮らしたのは二年間。 年度ごとに二回部屋替えがあったので 一学年上の先輩と同じ部屋で寝起きしたのは 私が一年生の時の後半。 秋から翌春にかけてでした。...
「俳句界」連載 第6回
月刊「俳句界」6月号が発売になりました。 私の連載エッセイ「たまくしげ」は、今号のタイトルは「乙女の寮」です。 私が長崎で二年間を過ごした学生寮の思い出を書きました。 エッセイの中に、私自身の短歌を三首ちりばめています。...
長崎🌼乙女の寮のものがたり③
鳴滝の寮の仲間のみな歌詞をそらで歌いぬ「長崎の鐘」 キム・英子・ヨンジャ 『百年の祭祀』 長崎市の鳴滝町にあった寮には、 九州各県や遠くは四国、近畿から入学した学生が入っていましたが、 島原市や佐世保市、諫早市など長崎県内に自宅のある寮生たちもいました。...
長崎🌼乙女の寮のものがたり②
坂の途中の喫茶「おたくさ」演劇のチラシ置かせてくれたマスター キム・英子・ヨンジャ 『百年の祭祀(チェサ)』 市電が走っていて「鳴滝」という停留所がある通り。 その道から一本入った通りに八百屋さんがあって、 その横から伸びる坂道を上ると正面に私の学校の正門があります。...
長崎🌼乙女の寮のものがたり①
蛍茶屋ゆきの市電を鳴滝で降りてゆるゆる上れば母校 キム・英子・ヨンジャ 『百年の祭祀(チェサ)』 「長崎、LOVE🏠」の記事に書いたように、 私は18歳から20歳までを長崎で過ごしました。 長崎駅を降りると「蛍茶屋」という美しい名前の町に向かう市電に乗ります。...