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平井啓子歌集『おくもじご飯』

  • momosaran
  • 6 日前
  • 読了時間: 1分

<2025年7月27日>


「かりん」の平井啓子さんが『おくもじご飯』を出版なさいました。


第5歌集です。


( 本阿弥書店 2025年6月2日発行 2700円+税 )


歌集のタイトルは次の1首からとられています。







あたたかいごはんに刻んだおくもじをのせて食べたいような冬の日







詞書に「おくもじは大根の葉の部分の漬物」とあります。


作者のおうちの思い出のこもったお漬物の呼び名なのですね。



作者は岡山県にお住まいです。


岡山には一度旅行したことがあります。


その折は岡山市内のふたつの美術館をめぐったあと、


備前焼の窯元のまちに行きました。


歌集を拝読して、また岡山に行きたくなりました(=^∸^=)



平井啓子さん、第5歌集のご上梓、おめでとう存じます✨







みどりごは膝に抱かれ老耄の母のあやしに声なくわらう







かたわらに誰もいなくて話せない虹のかたあし池より出るに







新羅(シルラ)新羅絹のようなる名を口にしたのだろうか病床の人







下校後を制服すがたにくる生徒敬語を使うおとめとなりぬ







亀飼えばメダカを飼えば庭池のほとりに男の子話しを止めず







しらかみにあまり墨にてかいてあり眼鏡をかけたわたしの似顔絵







夏山に拾いし小さな巻貝を忘れてきたと子はなみだする







 
 
 

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