短歌連作「イバジ-花の道」
- momosaran
- 2017年6月25日
- 読了時間: 1分
韓国料理詩(歌)集『飲食(おんじき)のくにではピビムパプが民主主義だ~おいしい
詩を添えて~』(2015年 クオン)に収録されている私の短歌連作二篇。
きのうご紹介した「祭祀床(チェササン)-在日の百年」の次に掲載されているのが
「イバジ-花の道」(九首連作)です。
韓国では婚礼の際、結婚式の後に花嫁が初めて新郎のうちに入るにあたり
新婦の母親がつくった料理を詰めてもたせます。
日本でいうところの重箱に何種類もの料理を彩りよく詰めたもの、
これがイバジなのです。
祭祀床(チェササン)と同じく、行事食ですね。
この連作は九首のうち八首が書き下ろし。
あとの一首も未発表のものでした。
ははそはの母の煮炊きに養われ少女(おとめ)となりたり人となりたり
明日からはこの味離(か)れて義母(シオモニ)と厨に立つよ春霞む空
わたくしを育てた味を詰めてある重ねの箱と嫁ぎゆくかも
しんしんと歩みはじめる花の道あなたへ未来へ続くこの道
たまきわる命をかけてこの愛を育ててゆかん守りてゆかな
「イバジ-花の道」より
キム・英子・ヨンジャ
最新記事
すべて表示今月の「かりん」は8日に届きました。 (8日といえば、私が寝込んでしまった日ですね・・・) 今月号では私は前月号作品鑑賞(1A欄)を執筆しました。 それから、例年「かりん」の12月号には年間展望が掲載されます。 今回は、「山花集」の年間展望(執筆:畑彩子さん)で...
今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...
きのう、飯塚市内の小学校で4年生にゲストティーチャーとしてお話をしてきました。 学習支援ボランティアです。 テーマは「韓国の文化」。 ちょうどひと月前にご依頼があり、 当時は県内の新型コロナウイルス感染確認者数は1か月ほど一桁台で 筑豊ではゼロが続いていましたので...
Comments