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✤現代的にアレンジ✤チマチョゴリ


先ごろ出席したパーティーでは韓服(チマ・チョゴリ)を着ました。

「レセプションの装い」(2016年10月5日)で書いたように、

韓国関連のパーティーにはなるべく韓服を着るようにしています。

連日の蒸し暑さを考えて、今回は正式なチマ・チョゴリではなく

現代的にアレンジしたものにしました。

韓国では従来の韓服よりも着やすく動きやすくデザインされたものが

以前からあって、生活韓服(センファルハンボク)や改良韓服(ケリャンハンボク)と

呼ばれてきました。

私がそれを初めて見たのは1990年代の後半。

在日コリアンの女性がある会の集まりに着ていらして

着心地が良さそうだなあと思いました。

民族衣装のチマはロングスカートと説明できますが

ふわりと広がっていてボリュームがあり、西洋のドレスに近い感じです。

昔はふだん着として綿や麻のものを着ていたでしょうが

現代の韓国では伝統衣装を着る機会は一般的には

お正月や秋夕(日本のお盆にあたります)、結婚式などに限られるため

そうした場での正式な韓服の生地はシルクです(夏は麻も)。

伝統的な靴や靴下も歩きやすいとはいえません。

動きやすさやお手入れのしやすさを見直して着やすくデザインされたのが

生活韓服、改良韓服と呼ばれるものなんです。

ただ、近年では「改良」という言い方はいかがかという意見もあるようです。

伝統的な韓服が良くないもののようだからだそうです。

ともかく、現代的にアレンジした韓服のデザインは多様で

本来のひとつのかたちからよくこんなに違うものを創れるなと感心するほど。

最近はデニム素材や膝下丈の短いチマなど

若い世代向けによりカジュアルなものも出てきています。

私が今回身につけたのは2000年代に釜山で購入したもの。

チマが身につけやすくなっていたり

上着であるチョゴリの結び紐(オッコルム)が省略されて飾りリボンになっていたり

その襟や袖が洋服の感覚に近くアレンジされていたりします。

でもその他は生地はシルクですし、

色も、チマにちりばめられた銀箔の意匠も伝統的なものです。

(ちなみにチョゴリはお米色。チマは薄紫色です。)

他にも現代的なデザインの韓服を持っていますが

韓茶のお稽古着にしているものは洗濯機で丸洗いできる生地。

草木染めの綿のものは自宅で着ていたこともあります。

このように、一口に生活韓服と言っても

どこまで洋服に近いか、カジュアル化しているかは幅が広いのです。

私としては、「アレンジ韓服」と呼びたい気持ちです(=^∸^=)


 
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