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「かりん」9月号-涙のかたち

  • momosaran
  • 2017年9月2日
  • 読了時間: 1分

9月号には第37回かりん賞と第19回かりん力作賞が掲載されています。

今年のかりん賞は上條素山さんの「あまみづを吸ふ」(30首)。

かりん力作賞は、相川弘文さんの「スナフフキンの口笛」(30首)と

上石隆明さんの「絆はあるか」(同)が受賞しました。

受賞者の皆さま、おめでとう存じます。

選考経過と合わせてそれぞれのかたの「受賞のことば」も載っています。

7月の「かりん」全国大会で各賞の発表がおこなわれた折

お三方の受賞スピーチを直接うかがい、印象に強く残っています。

「かりん」福岡支部独自の9月号の題は「しゃぼん玉」と「蛍」でした。

私の掲載作品七首の中から、題詠を含めて四首をご紹介いたします。

   シャボン玉の切手を貼って封をする棺の父に持たせる手紙

   川べりに降りて蛍を見たふたり別れの手紙はバッグにふりぬ

   白玉の垂るる耳環を店(たな)に選るよく揺るるのは涙のかたち

   人生の喜びのごと重なりてカシワバアジサイさびしかる白


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