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曼殊沙華(まんじゅしゃか)

  • momosaran
  • 2017年9月22日
  • 読了時間: 1分

今日、稲穂の実った田んぼを彼岸花が縁どっているようすを目にしました。

  曼殊沙華われを笑いて赤く立つ咲くも燃ゆるもおのれの器量

                          キム・英子・ヨンジャ  『サラン』

「かりん」入会前に出版した第一歌集に収めたうたです。

曼殊沙華には「まんじゅしゃか」とルビを振っています。

校正の時に、出版社のかたから

「まんじゅしゃげ」の間違いではないかと確認が入りましたが

まんじゅしゃかと読ませています。

山口百恵さんのうたにもありましたね。

「おのれ」ということばが出てくる私のうたは

後にも先にもこの一首のみです。

ふだんの会話の中でも使うことがありません。

なのに、なぜこのことばが出てきたのか。

季節はちょうど今ごろ、講義を行うため博多に向かう時に

彼岸花を目にして湧いた感慨から生まれたうたです。

短歌結社「ひのくに」の江副壬曳子さんが

「短歌研究」の「最近、心に残った歌」で

このうたのことを書いてくださったと記憶しています。


 
 
 

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