top of page

曼殊沙華(まんじゅしゃか)

  • momosaran
  • 2017年9月22日
  • 読了時間: 1分

今日、稲穂の実った田んぼを彼岸花が縁どっているようすを目にしました。

  曼殊沙華われを笑いて赤く立つ咲くも燃ゆるもおのれの器量

                          キム・英子・ヨンジャ  『サラン』

「かりん」入会前に出版した第一歌集に収めたうたです。

曼殊沙華には「まんじゅしゃか」とルビを振っています。

校正の時に、出版社のかたから

「まんじゅしゃげ」の間違いではないかと確認が入りましたが

まんじゅしゃかと読ませています。

山口百恵さんのうたにもありましたね。

「おのれ」ということばが出てくる私のうたは

後にも先にもこの一首のみです。

ふだんの会話の中でも使うことがありません。

なのに、なぜこのことばが出てきたのか。

季節はちょうど今ごろ、講義を行うため博多に向かう時に

彼岸花を目にして湧いた感慨から生まれたうたです。

短歌結社「ひのくに」の江副壬曳子さんが

「短歌研究」の「最近、心に残った歌」で

このうたのことを書いてくださったと記憶しています。


最新記事

すべて表示
「かりん」12月号-どんな人間

今月の「かりん」は8日に届きました。 (8日といえば、私が寝込んでしまった日ですね・・・) 今月号では私は前月号作品鑑賞(1A欄)を執筆しました。 それから、例年「かりん」の12月号には年間展望が掲載されます。 今回は、「山花集」の年間展望(執筆:畑彩子さん)で...

 
 
 
第33回いいづか短歌サロン-銀杏のうた

今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...

 
 
 
「短歌は武器になる」

購読している新聞(朝日です)には土曜日に別刷りの「be」が付きます。 その大きな写真付きの1面は「フロントランナー」。 さまざまな分野で活躍しているかたへのインタビュー記事です。 1面の記事は3面にも続きます。 今週の「フロントランナー」は歌人の穂村弘さんでした。...

 
 
 

Comentarios


最新記事
アーカイブ

© 2016 by kotonohasha

当サイトの文章・画像などの無断転載を禁止いたします。

 

bottom of page