「かりん」11月号-「わたしの代表歌」
- momosaran
- 2017年11月3日
- 読了時間: 1分
きのう「かりん」誌が届きました。
146頁の「前月号の十首(岩田〈先生〉欄)」(選・坂井修一さん)に
次の一首が選ばれていました。
ありがとう存じます。
ラジオ体操聞こえぬ白い広場には迷子の秋がうずくまってる
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」 2017年10月号
また、今月号では「わたしの代表歌」のコーナーを執筆しました。
その一部を掲載いたします。
<わたしの代表歌>
「りぼん」の子歌謡曲の子筑豊の子昭和の子なり在日われは
二〇〇八年の、あれは秋だったと思う。
かりんZONTAG会(福岡支部)歌会へ見学にでかけた。
結社に入ると決めてまず手にした見本誌は「かりん」だった。
そちらで福岡支部の存在を知り、自作二首を持って行った折の一首である。
(中略)
日本人のDNAを持たない私をかたちづくってきたものの中に
昭和という時代と文化があることをくっきりと自覚した瞬間に生まれた歌である。
二〇〇九年一月に「かりん」入会。幸運にも二年後にかりん賞をいただいた。
その受賞作三十首のうちの一首であり、
二〇一二年に上梓した歌集『百年の祭祀(チェサ)』に収めた。
「かりん」 2017年11月号
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