「セシコチョル」と「しろしい」
明日はいよいよ福岡女学院で
「『サラダ記念日から30年』 -短歌の楽しさ 短歌の作り方-」
と題した公開講演会がおこなわれます。
俵万智さんと伊藤一彦さんが対談形式でお話をなさいます。
宮崎在住のおふたかたの対談が福岡で聴けるのは
おそらく初めてでしょう。
福岡県と近県にお住まいのかたの中には
楽しみにしていらっしゃるかたも多いことと思います。
伊藤一彦さんは今年一年間、ふらんす堂(出版社)のウェブサイトで
「短歌日記」を連載なさっていますよね。
本日の一首には「セシコチョル」という宮崎のことばが詠みこまれていました。
仕事に追いまくられるという意味なのだそうです。
年末が近づいている今にいかにもぴったりのことばですね。
伊藤一彦さんの一首では、おとなたちが使っていたそのことばを
なつかしいと詠われています。
私にも、子どもの頃から大人たちが使うのをよく聞いていたことばがあります。
そのひとつは「しろしい」。
特に 雨の日によく聞きました。
でかけなければならないのに、雨が降っているので家を出るのが面倒だ。
何日も降りつづいてうっとうしい。
雨のせいで気分もうつうつとする。
そんな時に「しろしいねえ。」と。
大きくなってからそれが方言だとわかったのですが
筑豊だけでなく、もっと広い範囲で使われているようです。
聞くのは聞いても、自分では使わなかったことばなのに
近頃は、この気分、「しろしい」でしか言い表せないと思う時があります。
そして、たまに会話でも使ってみます。
意味が通じるか、恐る恐る、といった感じで(=^∸^=)
ところで、伊藤一彦さんの「短歌日記」で初めて知った「セシコチョル」ですが
パッと見た時、どんなチョコだろう?と思いました。
間違って「セシルチョコ」と読んでしまったんです。
きっと わたし今 チョコレートがほしいんですね…。