お風呂のうた①-シャネルの石鹸
今日は冬至ですね。
夜には柚子湯を楽しまれるかたも多いことでしょう。
ゆうべは今年最後のおくら短歌講座(嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座)でした。
テーマは「お風呂のうた」。
16日の「初めての短歌講座」(第2回)も同じテーマでおこないましたが
鑑賞する秀歌はまったく同じものではありません。
本日は、いずれの講座でも取り上げたうたをご紹介いたしますね。
湯に入れば湯殿に母はつき来り我が背を撫でて泣きたまふなり
岡野弘彦
贈られしシャネルの石鹸泡立てて抱かれるための体を磨く
俵万智
一首目は戦争詠。<私>が出征する前の母の心情です。
『冬の家族』(1967年)より。
二首目は愛する人に会う前の女性。
『チョコレート革命』(1997年)より。