本のうた-背に手を触れて
今日は嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座の日でした。
テーマは「本のうた」。
前半で取り上げた作品を幾首かご紹介します。
今回は作者の年代はバラバラですが
すべて近年に発行された歌集および同人誌に収録されたうたです。
読み終えし本は水面(みなも)のしずけさのもう少しだけ机に置かむ
吉川宏志
スマホいぢる若者の中の本を読むひとりの少女、泉のごとし
桑原正紀
ついて来いというごとき背に手を触れて一冊を抜く午後の図書室
広坂早苗
歌会スタイルで行っている後半で
メンバーのみなさんが本をテーマとして詠草に取りあげたのは
広辞苑改訂とAI、亡き人の書斎、旅の雑誌など。
他のかたと重なったものがなくて、読みごたえがありましたし、
お互いの作品への意見も活発に出されました。