数詞のうた(一のうた)
今夜は場所を嘉麻市稲築地区公民館に移してから2回目の
「嘉麻のおくら短歌同好会」短歌講座でした。
テーマは、今までとは少し趣向を変えて「数詞のうた」。
いつもは、季節に合わせて、風のうた、旅のうた、雪のうたという感じです。
講座では、前半の終わりに
例歌を鑑賞しながら短歌の技法を一つずつ押さえて(復習して)いっています。
数詞のことも以前にお話ししました。
そうやって学んだ技法をテーマに取り入れることによって
チャレンジしていただこうとしたものです。
数詞の中で「一」を選んだのは
おくら短歌講座が今月で4年目に入り、
場所を地元の稲築に移して
また一からスタート、の気持ちをこめました。
(ちなみに、2年ほど前の1月の回は「千のうた、万のうた」がテーマ。
お正月ということで「鶴は千年、亀は万年」のおめでたい数にしました🐢)
会員のみなさまの詠草に登場した「一」は、
一人、一秒、四月一日、一葉、一茎、など。
前半の秀歌鑑賞では、
一つ、ひとり、一分、などが入っているうたをご紹介いたしました。
その中から二首記します。
真夜ひとり青き地球儀回しゐる夫よいづこにこころさまよふ
秋山佐和子
戦没者追悼式典
一分ときめてぬか俯す黙禱の「終り」といへばみな終るなり
竹山 広