「最近、心に残った歌」 執筆編
- momosaran
- 2018年9月21日
- 読了時間: 1分
きのう、
「短歌研究」の「最近、心に残った歌」というミニコラムに
「ひのくに」の江副壬曳子さんが
私の曼殊沙華のうたを取り上げてくださったことを書きましたが
それは2005年に初めての歌集『サラン』を上梓した後でしたから
2000年代後半のことでした。
2012年に第二歌集『百年の祭祀(チェサ)』を出版後、
私自身が同じタイトルで執筆する機会に恵まれました。
「短歌研究」2014年4月号に
作品十首とエッセイを寄稿したのがそれで、
連作十首のタイトルは「花の輿」、
「最近、心に残った歌」には
宮崎県在住(当時。今も、かな)の足立尚彦さんの一首について書きました。
ごく短い文章ですので、全文をご紹介いたします。
―― 以下、「短歌研究」2014年4月号に執筆――――――
なむあみだなみだみたいだなむあみだなみだみたいにぬれている月
足立尚彦 『でろんでろ』
言葉遊びのように詠まれていることも手伝って、一度読むと忘れられない。
亡くなった人はそばにいてくれるというが、この歌からは
呼んでも呼んでももう感じることのできない温もりを思い、
涙で頬を濡らしつつ月を見上げる姿が浮かんでくる。
涙は祈りなのだろう。
そして歌もまた祈りであると改めて思う。
最新記事
すべて表示今月の「かりん」は8日に届きました。 (8日といえば、私が寝込んでしまった日ですね・・・) 今月号では私は前月号作品鑑賞(1A欄)を執筆しました。 それから、例年「かりん」の12月号には年間展望が掲載されます。 今回は、「山花集」の年間展望(執筆:畑彩子さん)で...
今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...
購読している新聞(朝日です)には土曜日に別刷りの「be」が付きます。 その大きな写真付きの1面は「フロントランナー」。 さまざまな分野で活躍しているかたへのインタビュー記事です。 1面の記事は3面にも続きます。 今週の「フロントランナー」は歌人の穂村弘さんでした。...
Comments