ブルーポピー
日本画家の堀文子さんが亡くなりました。
享年100歳。
新聞の訃報記事に
「自然、生命を生涯のテーマとしながら新境地を追い求め、
イタリアの古都アレッツオ郊外にアトリエを構えたり、
幻の花ブルーポピーをたずねてヒマラヤの高地に赴いたり。」
という一節があります。
ヒマラヤの高地に自生することから
なかなか見ることができないため
幻の花と呼ばれるブルーポピー。
堀文子さんはそれを自分自身の目で見たいと
でかけられたというのです。
以前、そのお話を知って
私もブルーポピーに関心をもちました。
そこから生まれた一首があります。
私の第二歌集、『百年の祭祀(チェサ)』(2012年)の掉尾に置いた次のうたです。
ブルーポピー胸深く咲くひとであれ空にも海にも無き色をもて
キム・英子・ヨンジャ
謹んで堀文子さんのご冥福をお祈りいたします。