『筆で書くハングル ハングル書芸』(李安子著)
先日(5/30)のブログで、
韓国では書道を書芸ということやハングルの書について書きました。
そのハングルの書を含めて福岡で教えていらっしゃる
書家の李安子さんが主宰する李華書芸会の生徒さんがたの展覧会についても
5/30と昨日のブログに書きましたが
このほど、李安子さんがハングル書芸の本を上梓されました。
(花乱社 A4版 144頁 3,300円+税)
今月出版されたばかりの『筆で書くハングル ハングル書芸』は
李安子さんの作品の図録というよりも
ハングル書芸はどういうものであるかということ、
そしてその書きかたをわかりやすく紹介することに重点を置いたものです。
私は書道にはくわしくありませんが
教え方が懇切丁寧でわかりやすいと感じました。
ハングルを筆で書く技法や文字の構成、
四つの書体(抜本体・正字体・フルリム体・民体)の特徴を解説し、
各種の手本にはそれぞれハングルの読み方と日本語の意味が
添えられています。
解説のほかに
挨拶文や韓国のことわざ、韓国の時調(シヂョ・韓国伝統の詩歌)
韓国の有名な詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の「序詞」、
オリジナル作品など著者の作品が収められているのも嬉しいところです。
李安子さんと、こちらの著書の発行前にお話しする機会があったのですが
ハングルの書芸があることを知っていただき、
そしてそれを正しく伝えたいという
出版にあたっての安子さんの思いを感じました。