万葉集は歌集じゃない
今日は私にとって、うたの一日でした。
(短歌を愛する人の多くにとってはサラダ記念日だったかもしれません)
午前中は太宰府市で万葉集について学び、
午後は福岡市・天神で「かりん」福岡支部の歌会に参加しました。
万葉集のほうは、受講3年目。
昨年からは山上憶良のうたを集中的に習っています。
先生が以前からおっしゃっているのは、万葉集は歌集ではないということ。
なぜなら、和歌だけでなく
漢文や漢詩、手紙なども収録されているからです。
先月から勉強している憶良さんの作品にも
和歌は一首も出てきません。
「沈痾自哀の文」。
「沈痾」とは長患いのこと。
「自哀」は自分で哀れだなと思うこと。
「文」は漢文のことです。
この作品は万葉集最大の漢文。
憶良は仏教や医学の深い知識をもとに
寿命を縮めてしまうものは何か、
どうして自分は病気になってしまったのかと考えます。
万葉集最大の漢文というだけあって
先月と今月習っても
まだこの作品の半ばまでしか進んでいません。