おばあさんのうた-小鳥を隠す
今月の嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座は昨日おこなわれました。
今回は見学のかたがおひとりおみえになっていたんですよー。
テーマは「おばあさんのうた」。
9月は敬老の日があるので。
ではどうして「おじいさんのうた」ではないのか?
それは、このテーマの「おばあさん」というのは
血のつながった祖母だけではない、
もっと広い意味でのおばあさんなのです。
そういうおばあさんのうたで、
印象深いうたがいくつも頭にあるので
今回はその中からご紹介することにしたというわけです。
メンバーのみなさまの詠草のテーマは毎回自由なのですが
今回はすべて「おばあさんのうた」がそろいました。
近所に住んでいたおばあさんを回想した一首や、
最近99歳で亡くなった身内のおばさまの葬儀のうた、
肉親であるおばあちゃんやひいおばあちゃんとの思い出、
そうしたものを詠われていて、
全体として良いうたが多かったように思います。
講座前半で私がお話しした「おばあさんのうた」は
近年に発表された作品が並びました。
その中から幾首かご紹介いたしますね。
おばあさん帽子を被る人多し鳴かぬ小鳥を隠しいるらむ
遠藤由季
母になり祖母になりあそぶ春の日の結んで開いてもうすぐひぐれ
小島ゆかり