「金子文子と短歌」:民団新聞リレーエッセイ
民団新聞(文化面)のリレーエッセイ、「時のかがみ」。
12月4日発行の紙面には私のエッセイが掲載されています。
タイトルは「金子文子と短歌」。
昨年、韓国で大ヒットとなった映画(原題:「朴烈(パク・ヨル)」)が
今年2月に、日本でも
「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」という邦題で公開されました。
私も春に福岡市のKBCシネマへ観にいきました。
大正時代、関東大震災の混乱の中で検束されて
大逆罪で死刑判決を受けた朴烈と金子文子。
(判決直後の恩赦により無期懲役となります)
ご存じのように
文子は恩赦の4か月後に刑務所内で自死します。
映画は二人の出会いと裁判での闘いを中心に描かれているので
二人の生い立ちはくわしくは語られません。
文子については、
映画では
取り調べの場面で「親に捨てられた…」というセリフがあり、
裁判の場面では
(大正時代当時の)朝鮮で三・一独立運動を目撃したと語りますが
それ以上の描写や説明はなく、
文子の子ども時代の子役もたてられていません。
同じように、
文子が獄中で短歌を始めたことも映画では出てきません。
亡くなるまでに200余首を詠んだといいます。
今回のエッセイでは、
その文子が獄中で詠んだ短歌や
現代の歌人たちが彼らを詠んだ短歌について書いています。
リレーエッセイ「時のかがみ」は
民団新聞のウェブサイトで公開されています。