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足立尚彦歌集『冬の向日葵』

  • momosaran
  • 2020年5月13日
  • 読了時間: 1分

足立尚彦(あだち・たかひこ)さん(宮崎市在住)の

第6歌集が上梓されました。

(ミューズ・コーポレーション 2020年5月27日発行 1,800円+税)

本の後半には、あとがきに加えるかたちで

小説「冬の向日葵」が収録されています。

 シタールも二胡もウードも三線も遠い故郷のようだ 助けて

 ただならぬ夢ののちなりしっかりと君のかたちのじんじんとあり

 予備校の隣りのクリニックに向かうとき予備校の方に入りたくなる

 淋しさはこんな所にもあったのかここの居酒屋、花屋になった

 春らしく何か忘れているように歩きおりたり商店街を

 せんそうがまだ終わらないよのなかがまだ終わらないみんな死ぬまで

 天皇が我より年下となってなんだかやる気が少し失せたよ

 海沿いの町に生きいる我なればあんまり海を見ることがない

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