「文学はウイルスと似ている」
「ある意味では、文学はウイルスと似たものなのかもしれません」
今月4日の朝日新聞に、作家の多和田葉子さんのことばが載っていました。
「コロナ危機と文化」と題して
生命誌研究者の中村桂子さんとの対談を紹介する記事の中にありました。
以下、その箇所を引用します。
ーーーーーここから引用ーーーー
社会保障をめぐる格差。
民主主義の不全。
差別の表出。
自然界から生まれたコロナ禍は、人間が築いた社会に内在していた
様々な問題を浮き彫りにした。
「ある意味では、文学はウイルスと似たものなのかもしれません」
と、多和田さんは言う。
「文学も、これまで隠れて見えなかった事物を、
みんなの目に見えるようにしていくものですから」
ーーーーー引用ここまでーーーーー
自分の短歌が、このようなものになっているか。
この言葉を読んで
そうした視点を常に持っていたいと思いました。