検索
忘るやと
- momosaran
- 2023年3月6日
- 読了時間: 1分
<2023年3月6日>
・忘るやと物語りして心遣り過ぐせど過ぎずなほ恋ひにけり
万葉集巻12のうたです(2845番・作者不詳)。
忘れることもできようかと、ひとと世間話などして気を紛らわせようとしたけれど
もの思いを消し去ることなどできなくて、なおいっそう恋しくなったことよ。
これを現代の女性の立場で私なりに訳してみると・・・
あの人にメールを送ったけれど、返事もこない。
そのことばかり考えて気がふさぐので
いっときだけでも気分転換にと女子会に参加してみたけれど
笑っているのは顔ばかり、
ちっとも気は晴れなくて
友だちの恋バナを聞きながらも
心ではあの人のことをなおいっそう追いかけている・・・
といった感じでしょうか。
恋は十人十色。
でも、このうたを読むと
恋心は1300年前も今も変わらないとしみじみ思います。
最新記事
すべて表示<2025年4月20日> 「かりん」の貝澤駿一さんが第一歌集を出版されました。 ( 本阿弥書店 2025年3月1日発行 2,200円+税 ) 松村正直さん・井上法子さん・坂井修一さんが栞を書いておられます。 歌集の中で、高校時代から教師である現在までの時間が流れます。...
<2025年4月19日> 今月、飯塚市歴史資料館に足を運びました。 市内の山王山古墳が15年の発掘調査を終えて 同館で関連の展示がおこなわれているのに合わせて 発掘調査を担当されたかたが くわしい報告をなさる講座がおこなわれたのです。...
<2025年4月17日> 「ときめきポイント✨」と題した記事に書いたように 私が韓国ドラマ、特に時代劇でときめくポイントは チマチョゴリ(伝統衣装)、韓茶、詩歌、などです。 ドラマ「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」について...
Comments