菜の花のうた
<2025年3月23日>
今月のいいづか短歌サロン(第84回)は昨日おこないました。
テーマは「菜の花のうた」。
いまの季節にぴったり🌞
詠草(テーマは菜の花のうた、または自由)は今月も
半数はテーマに沿ったものが寄せられました。
詠草じたいも全体的に素敵なうたが多かったのですが、
ご参加のみなさまから良い読み、あたたかな読みが次々に出て
それでうたがいっそう輝きを増しました。
これがうたの醍醐味のひとつだなーと改めて感じたことでした。
いいづか短歌サロンにいつもお花をいけてくださるお仲間が
今回は紅い椿の蕾を一輪挿しにいけてくださいました。
その花の姿も趣があって美しく、うれしかったのですが、
もっとうれしかったのはそのかたのお気遣いです。
椿をもってうちを出ようとしたところ、椿の首が落ちてしまった。
それで他の椿を用意したけれど、
行く途中でまた首が落ちてしまったら(不吉なので)いけないからと、
その場合に備えて
デイジーの小さな鉢植えも準備してくださったんです。
なんという行き届いたお心遣い。感じ入りました。
ありがとうございます。
では、秀歌鑑賞でご紹介したうたから1首を記します。
菜の花のうたというと、このうたがまっさきに思い浮かびます。
くびられし祖父よ菜の花は好きですか網戸を透きて没り陽おわりぬ
佐伯裕子 *没り陽(いりひ)
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