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蟬のうた

  • momosaran
  • 8月23日
  • 読了時間: 2分

<2025年8月23日>


「降れば大雨、晴れれば猛暑」。


今春、気象学者のかたがこれからの日本の夏をこう予想されました。


そして、


今からでも地球温暖化の影響を少なくするために


ひとりひとりができることをしましょうと呼びかけてありました。


その呼びかけの切実さが胸に残ったのですが


これからの夏、はもうすぐにやってきてしまいました。


今年の夏がまさに降れば大雨、晴れれば猛暑ですよね。


本日、ここ飯塚市の気温も34度まで上がったようです。




そのような中、第89回いいづか短歌サロンをおこないました。


テーマは「蟬のうた」。


短歌によく詠われる事物というものがあって、


たとえば自転車とか、ぶらんことか、キリンとか。


蟬もそうですね。


蟬を詠んだうたって、ほんとうにたくさんあります。


それで、今回は河野裕子さんのうたにしぼりました。


そのなかでも、第2歌集の『ひるがほ』、


そして遺歌集の、その名も『蟬声』から


河野裕子さんが繰り返しうたった蟬と


そこにこめられたテーマについてお話ししました。


また、歌人一家であった河野さんの


ご夫君・永田和宏さんとご子息・永田淳さんが


妻、そして、母 河野裕子を詠んだ蟬のうたもご紹介しました。





ご参加のかたがたの詠草のテーマは「蟬、または自由」。


いつもはテーマ詠と自由詠が半々くらいなのですが


今回は自由詠のかたかおひとりだけで


ほとんどのかたが蟬のうたを出されました。


今月は書面参加(当サロン独自の参加方法です)がおふたり。


会場で参加なさったメンバーのみなさまは


この暑さのなかでも変わりなくお元気そうで、うれしいことでした。





では結びに、


河野裕子さんのうたを1首ご紹介しますね。





八月に私は死ぬのか朝夕のわかちもわかぬ蟬の声降る


                              『蟬声』








今月12日は河野裕子さんのご命日でした。






 
 
 

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