「かりん」1月号-サラ
<2025 年1月3日>
このブログをご覧くださるみなさまに新年のご挨拶を申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、「かりん」今月号は本日届きました。
1月号ということで表紙が新しくなっています。
2024年の表紙を洋風というとすれば今年は和風の感じがします。
広がりを感じる絵柄です。
歌集評は
このブログでもご紹介した谷川保子さんの『おもてなしロボ』について
花山周子さんと浦河奈々さんが執筆しておられます。
私のうたは5首載っています。
実は今回の月詠は5首を送りました。
「かりん」の月詠は10首以内という決まりです。
送るのが10首に満たないことは時々ありますが
5首というのはあまりないことです。
さらに、送ったうたがすべて載ったのは今回が初めてです。
もともと送った数が少なかったことも関係しているかもしれません。
その連作「サラ」をご紹介します。
サラ キム・英子・ヨンジャ
炎帝の生贄われは十月の朝の水に息吹き返す
*朝(あした)
疫病神に捧げし日々の複するにあたわずなりぬ君はいまさず
*疫病神(えやみのかみ) *君(イム)
おぼろなる今宵の月を伝えたし蓮の糸にて電話かけたし
サルサルと光の雨がわが肩に降りくる生きよと亡きひとの声
*生きよ(サラ)
かなしみをぽたんぽたんとしずくして時のきざはしはつかにのぼる
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