「かりん」3月号-どんぐり銀行
- momosaran
- 2021年3月9日
- 読了時間: 2分
今月の「かりん」は6日に届きました。
今回は評論が3本も載っています。
筆者は川口慈子さんと古田香さんと川島結佳子さん。
歌集評は、
このブログでもご紹介した高尾文子さんの『あめつちの哀歌』を
米川千嘉子さんが「歌集の赤に籠められたもの」という題で評しておられます。
そして、今月号でも馬場あき子先生の「後記」に力をいただきました。
先生の後記は
「今日は私の誕生日なので、私はいやいや九十三歳になった。」
と始まるのですが
わずかな字数の後記を最後まで読むと
なにか励まされたような気持ちになるのです。
私もがんばらなければ、と。
3か月前の後記もそうでしたが
力の抜けた文章なのに、力をもらえる。
馬場先生、ありがとう存じます。
さて、「かりん」の月詠は掲載月の二か月前の1日~10日必着で10首以内を送ります。
選者のかたがたの選をへて「かりん」誌に掲載されるのですが
今回私が送ったのは9首。
そのうち7首が載っていました。
幾首かご紹介しますね、
雑木林日ごと日ごとに通れるを頭によぎるどんぐり銀行
世界史に残る今年も冬近し町には暗めのツリーが灯る
はかなきに人はひかるる疫病(えやみ)の世を冬の花火はあの街この町
しないことしなくてよいこと考えるでかけなくても生きてる私
新しき手帳に書きこむ命日のひとつ増えたる大歳の夜
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2021年3月号
最新記事
すべて表示<2025年4月20日> 「かりん」の貝澤駿一さんが第一歌集を出版されました。 ( 本阿弥書店 2025年3月1日発行 2,200円+税 ) 松村正直さん・井上法子さん・坂井修一さんが栞を書いておられます。 歌集の中で、高校時代から教師である現在までの時間が流れます。...
<2025年4月19日> 今月、飯塚市歴史資料館に足を運びました。 市内の山王山古墳が15年の発掘調査を終えて 同館で関連の展示がおこなわれているのに合わせて 発掘調査を担当されたかたが くわしい報告をなさる講座がおこなわれたのです。...
<2025年4月17日> 「ときめきポイント✨」と題した記事に書いたように 私が韓国ドラマ、特に時代劇でときめくポイントは チマチョゴリ(伝統衣装)、韓茶、詩歌、などです。 ドラマ「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」について...
Comments