「女坑夫たち」
<2024年11月5日>
10月に飯塚市内でおこなわれた
井出川泰子さんの講演会にうかがいました。
井出川泰子さんは、かつて筑豊の炭坑で働いた
「女坑夫」の人々への聞き書きをまとめた『火を産んだ母たち』の著者です。
北九州市(旧・小倉市)のお生まれで、現在91歳。
「思い出話のようなものだけれど」と前置きして
これまで80人近くの「女坑夫」のかたに話を聴いたことを
語ってくださいました。
生まれ育った小倉から
戦時中に筑豊の鞍手町に移り住んだいきさつ、
戦争が終わったと実感した日のこと、
偶然初めて出会った、炭坑で働いていたというおばあさん。
上野英信さんのこと。
「女坑夫」の人々の聞き書きを始めようと決めた時の思い。
「女坑夫」だったかたを探し歩いたこと。
そのかたがたの何人かについて話されて、
もう会うことのかなわないかたがたへの強い思いを感じました。
最後に、80人近くのかたがたの中には
まだ書いて(文章に残して)いない人たちがいる、
91歳になったけれどその人たちのことを書いていきたいと
おっしゃっていました。
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