あづま洋子歌集『海を渡る列車』
<2025年2月27日>
「かりん」のあづま洋子さんが初めての歌集を出版されました。
( 本阿弥書店 2025年2月14日発行 2,700円+税 )
高尾文子さんが解説を書いておられます。
歌集のタイトルは次の1首からとられています。
高架にて風にかがやく銀色のこれから海を渡る列車は
瀬戸内海の瀬戸大橋、その瀬戸大橋線を詠んでおられます。
あとがきによると、これは世界で唯一海上を渡る列車とのこと。
いつかきっとこの列車に乗ってみたいです。
あづま洋子さん、第1歌集のご上梓おめでとう存じます🌸🌸
線香はみるみる灰になってゆく風吹くみかん畑の墓に
虹色の秋桜揺れる一叢は わたしがわたしがわたしがきれい
暴風に隣家のトタンが飛ぶ夜もとなりの布団に夫が眠る
浴槽に春のごぼうの香りかぐ少し汚れた爪の先より
さやえんどうの筋のすうっと素直さを誰かにほめてほしい惜春
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