千鳥屋本家会長の女王卑弥呼
千鳥饅頭が全国的に有名な(株)千鳥屋本家の本店は飯塚市にあります。
そちらの原田利一郎会長は飯塚市出身。
10歳の頃から歴史に大いに関心をもたれていたといいます。
本業のかたわら考古学の研究をなさって
これまでに『邪馬台国 日出る国の本当の話』(梓書院)、
『日本の歴史の夜明け』(同)という2冊のご著書があります。
ペンネームは原田青夜(はらだ・ひろや)さん。
そしてこのたび、3冊目の『女王卑弥呼の歴史』を上梓なさいました。
(同 2017年10月10日発行)
同書の出版を記念して14日に飯塚市内で
考古学者の高島忠平氏の講演会が開催されました。
テーマは「『女王卑弥呼の歴史』を読んで」。
古代、穂波(現・飯塚市)に国家があったとする原田さんは
福岡市の志賀島から出土した金印「漢委奴国王」が
現在は教科書などで「かんのわのなのこくおう」と読まれていることに対して
これは「かんのわどこくおう」と読むと書かれています。
高島さんはこの原田さんの考えに同意なさいました。
北方の遊牧民族である匈奴(きょうど)と同じく
当時の中国は委奴(わど)と呼んだと考えられるそうです。
一方で卑弥呼の墓のある地域については
おふたりとも邪馬台国九州説ではありますが
どの遺跡を卑弥呼の墓とみるかについては
それぞれのお考えがあるようです。
先ほどの金印の話ですが
千鳥屋本家には「卑弥呼倭王」という銅鏡をかたどったお菓子(サブレ)と
金印をかたどった、その名も「博多金印」というお菓子があります。
公式サイトの商品案内ではこの「博多金印」の説明に
「志賀島より出土した金印は、漢のワド国王伊都国王に送られたものです」
と書かれています。
原田利一郎会長の信念を感じます。
いま私の手元には新刊『女王卑弥呼の歴史』と
『改訂版 邪馬台国 日出る国の本当の話』の2冊のご著書があります。
締切の近い原稿が4本あるので
それを書き終わったら すぐに読みたいと思っています。