今月の講座は『光のアラベスク』
嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座で
その前半に私がご紹介してみなで鑑賞する秀歌は
毎回「雪のうた」「桜のうた」というふうにテーマを決めていますが
今月はいつもと違って
先月出版されたばかりの松村由利子さんの歌集『光のアラベスク』から
ご紹介しました。
3月の講座の桑原正紀歌集『花西行』以来、2回目です。
『光のアラベスク』については
先日このブログでもご紹介しましたね。
今回のおくら短歌講座では
『光のアラベスク』の収録作品や
メンバーの詠草集から
「秀歌を下敷きにして詠う」ということと
「本歌取り」について話しました。
一見似ているけれど
下敷きにしてうたう(踏まえてうたう)のと本歌取りは
どこが違うのか。など。
メンバーのかたの詠草(自由詠)は
どういった場面をうたうか、
その場面のとらえかたが優れた一首が多かったと感じました。
では、『光のアラベスク』から幾首かご紹介いたします。
(前回ブログで歌集をご紹介した折とは違ううたを。)
気温ぐんぐん上がれば海は青くなる海神祭の前ぶれとして
清明をまずシーミーと呼ぶときに移住七年目の青葉雨
鳥になるまでの時間を人として這わねばならぬ暗き大地を