東茂美先生の『古代万葉の歳時記』
- momosaran
- 2022年8月24日
- 読了時間: 1分
<2022年8月24日>
福岡女学院大学で昨年まで教授をつとめられ、
現在は名誉教授でいらっしゃる東茂美先生の最新のご著書です。
(海鳥社 2021年12月15日発行 2,500円+税)
東アジアの古代文化の中に万葉集をすえてながめてみよう。
主にそうしたアプローチによるものとあとがきにあります。
東先生は存じ上げていますが
コロナ禍により外出を自粛していて
直接お話をうかがうことが難しくなって
たいへん残念に思っていました。
この新刊のことを今年1月末に知って、さっそく注文。
2月から毎日少しずつ読み進めました。
全体が春夏秋冬の四章からなっており
月別に季節の風物や行事、生き物などから
さまざまな興味深いお話が展開されます。
ちなみに、8月は放生会と萩について書かれています。
放生会といえば、福岡に住むかたならすぐに
筥崎宮(福岡市)のそれを思い浮かべることでしょう。
こちらのご本でも
筥崎宮や宇佐神宮(大分県)の放生会が紹介されています。
当時の放生会のイベントが
どのように時世とつながっていたのか知ることができます。
また、大宰帥であった大伴旅人が
香椎廟を参詣したことも。
筥崎、香椎、宇佐をつなぐのが神功皇后というキーワード。
そしてそこからは当時の韓半島との関係も
見えてくるのですね。
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