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1分のうた


今日は長崎に原爆が投下された日ですね。


犠牲になられたかたがたを悼み、平和を祈る式典を


テレビを通じて見守りました。


私は学生時代の2年間を長崎市で過ごしました。


シーボルトの鳴滝塾のあったところのすぐ近くに母校はありました。


学生寮(鳴滝寮)は学校から坂を7分ほど登った場所に。


長崎に暮らし始めてまもなく


休日に鳴滝寮の同室の友人とでかけました。


行き先は平和公園。


今日、式典がおこなわれた場所です。


今から考えると


18歳だった私は、その場に立っても


あまり多くのことを考えられていなかったように思います。


それから数十年が過ぎました。


今は、毎年


8月6日の午前8時15分と


8月9日の午前11時2分は


静かに目を閉じます。  


この時、長崎で被爆した歌人、竹山広さんのうたを


思い出さずにはいられません。




                  ―八月九日


 十一時にアラーム設定する朝(あした)静かに祈る二分後のため



                   キム・英子・ヨンジャ





一分ときめてぬか俯す黙禱の「終り」といへばみな終るなり


                   竹山 広  












 

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