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海のうた


嘉麻のおくら短歌同好会の短歌講座、今月のテーマは「海のうた」でした。

前半は寺山修司の有名なうたや、別れの予感を詠う俵万智さんのうた、

東日本大震災後の釜石まつりを詠んだものなど、

さまざまな作品をご紹介しました。

それぞれのうたから、海の中の漂流物の気分になったり、

穏やかに寄せ返す波の音を聴いている気持ちになったり、

海と生きる人々の覚悟を読み取ったり。

後半は歌会スタイル。

今回も詠草は提出しながらも出席できなかったかたがいらして

参加者は多くありませんでしたが

初めて海を見た日の思い出から今の自分を照らすうた、

海からの風に思いをはせたもの、

海峡の街を詠った作品などが並びました。

他のかたの一首から学生時代の思い出がよみがえったかたもいたりして

話が弾みました。

次回、8月のテーマは「家族のうた」です。

では、今回ご紹介したうたの中から一首を記します。

  体内に海抱くことのさびしさのたとへばランゲルハンス島といふ島

                                   大辻 隆弘


 
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