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「かりん」8月号②-お茶のうた


今月号に掲載された馬場あき子先生の七首から次の作品をご紹介いたします。

立杭(たちくひ)の陶工が茶漬けをたべてゐた夏茶碗見ゆ名器ならずや

                                      馬場あき子

    ひねり出したやうな急須でかをりある茶をたつぷりと呉れし窯主

    ああ夏の入口にゐる涼しい風なにをしやうとままよと誘ふ

    梅の実は六月まこと落ちやすし日々のもろ手を満たしては捨つ

私のうたは十首送った中の八首が掲載されております。

馬場先生の作品と同じページに記すのは気がひけますが

5月に初めて開いた短歌サロンのことを詠んだものがございますので

それらを中心にご紹介申します。

偶然、「お茶」というテーマが馬場先生の作品と共通しています。

 昨夜(きぞ)の雨に鎮もりていしハナミズキ五月の朝に葉はきらめいて

                                   キム・英子・ヨンジャ

    八木山の峠に若葉風見えていま飯塚に白蓮を語る

    日本の抹茶の後にトラジ茶を出してさざめく短歌のサロン

    トラジ茶の香り清(すが)しも山中に白き桔梗(トラジ)を摘みし少女(おとめ)ら

<8月11日 追記>

   今月号(8月号)のかりんZONTAG会(福岡支部)独自のテーマは

   「青葉・若葉」と「お茶」でした。


 
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