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小高賢著『老いの歌ー新しく生きる時間へ』


必要があって、小高賢さんの著書を読み返しました。

(岩波新書 2011年8月19日発行 700円+税)

小高さんとは「かりん」でごいっしょしていました。

『老いの歌ー新しく生きる時間へ』の帯には

「短歌は老いの頼もしい伴侶!

ますます伸びやかに 余生ではない、新たな生へ」

とあります。

あとがきには

「老いの歌のユニークさを伝えたい」

「『老いの歌』のもっている豊饒さは短歌という詩型に新しいエネルギーを

注入するのではないだろうか。

短歌を楽しみ、生きがいを感じている人々だけでなく、

若い歌人にも刺激を与えるのではないか。

そういう気持ちをいま抱いている。」

と書いていらっしゃいます。

本文では、

このブログでもご紹介した筑紫歌壇賞(60代以上の第一歌集が対象)にもふれて

「高齢社会を意識した取り組みであろう。」と紹介してあります。

小高さんが2014年2月に69歳で急逝なさった直後に出版された書物(ムック)が

『シリーズ牧水賞の歌人たち Vol.5 小高賢』(青磁社 2014年3月24日発行)です。

永田淳さんの編集後記によると、

この書物の最終校了ゲラが小高さんから届いてまもなく訃報を聞いたとのこと。

この書物は、出版された年に読んだのですが

今回、『老いの歌』を再読したあとに本棚から出してみました。

すると、小高さんの2008年の講演記録が載っていました。

テーマは「老いの歌とユーモア」。

4年前の私がたくさん付箋をつけています。

こちらも読み直すことにします。


 
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