山下翔個人誌「meal」
「meal」は第7回福岡ポエイチにあわせてつくられた個人誌です。
( 2018年6月9日 編集発行・山下翔 頒価200円 )
連作「焼肉」「カレーライス」は書き下ろしで
さらに自選二十首が掲載されています。
山下さんとは今年5月の第1回福岡短歌フェスタなどでごいっしょしました。
福岡短歌フェスタでは歌会(三会場で実施)で山下さんは評者のお一人、
私は司会でした。
今月には待望の第一歌集を出版なさるときいています。
そちらも楽しみです。
では、「meal」より幾首かご紹介いたします。
なくなつてしまふ気持ちも咲くまへは莟だつたとおもへば尊(たふと)
「焼肉」より
一口づつルーにからめて食べてゐたカレーライスのライスの白さ
「カレーライス」より
さみしくて暑くて、寝てた。これだから夕方は嫌だ、母がゐさうで。
自選二十首より
長崎の坂をよろこぶわが脚よあるいたところがふるさとになる