文章を書くのが好きですか?
しばらく前、
新聞の土曜版(朝日新聞2018年12月8日付 be)に
「文章を書くのが好きですか?」という記事がありました。
読者モニターにアンケートをとったもので
結果は
はい…60%
いいえ:…40%
だったのですが
私が注目したのはアンケートのその次の質問の答えです。
「はい」の人にも「いいえ」の人にも
「何を書きますか?」とたずねたところ(複数回答)
「メール」が1位、「はがき・手紙」が2位で
「仕事上の書類」、「日記」と続き、
5位に「LINEなどのチャット」
6位に「発行物・サイトへの投稿」
7位に「ツイッターなどのSNS」
が入っていました。
今の時代、手書きがぐんと減っている中で
「はがき・手紙」が上位になっているのは意外でしたが
モニター全体の年齢層によるのかもしれず、
「はがき・手紙」も昨今の年賀状のように手書きではないのかもしれません。
私がハッとしたのは
LINEとツイッターです。
私はどちらも使っていないので言及する資格はないかもしれませんが
私にはどちらも「書く」という感覚をもっていないのです。
メールは使っているんですけど
メールでさえ書くというふうには思っていないことに気づきました。
メールは「打つ」。
私にとっての「書く」は
やっぱり手で書くことです。
あさって15日締切の原稿があって
昨日からとりかかっているのですが
まずノートに下書きを「書く」。
それをパソコンで「打つ」(もしくは「入力する」)。
推敲のために印刷して読み返し、
修正箇所を「書きこんで」(もちろんペンで)
しかるに「打ち直して」修正する。
何度も推敲して書き上げた文章を出版社に送信したのち、
パソコン上のその文章を手書きで清書します。
これで良しと思って送信した原稿なのに、
なぜだか、初めから終わりまで手で書くことで
また新たに推敲が必要な場所がみつかるのです。
それを校正に反映させます。
私の執筆方法は時間がかかるし、
今や古いものかもしれません。
パソコンで打つことだけで文章を綴ることにもチャレンジしたことがありますが
私には合いませんでした。
人それぞれに執筆方法があるのだろうと思います。
私がこの記事で軽い衝撃を受けたのは
「書く」ということそのものの意味が
違ってきているのかなと感じたからです。
メールやLINEやツイッター、
みなさまは「書き」ますか?
それとも「打ち」ますか?