今年の短歌フェスタ福岡 (加筆:5/13)
「短歌フェスタ福岡 2019」、本日予定どおり11時開始、17時終了。
10代から80代まで、幅広い年代のかたが集いました。
今年の運営を担った「コスモス」福岡支部のみなさま、
サポーター・選者のみなさま、おつかれさまでした。
前半のシンポジウムのタイトルは
「うたの種~その見つけ方と育て方~」。
去年、このテーマを聞いて、いいな、と思いました。
短歌を始めたばかりのかた、
ある程度以上の歌歴をお持ちのかた、
どちらにも関心のあることだと感じたのです。
初心のかたにとっては、
短歌ってどうやって詠めばよいのかのヒントになる。
歌歴がある程度長くなってくると、
今までとは違う切り口から詠みたくなる、
自分のうたを更新したくなる、
知らぬまに自己模倣のうたを詠んでしまっていた、
とかの局面に立つときがあると思うので。
本日のパネラーは
大松達知さん(コスモス)、
桜川冴子さん(かりん)、
染野太朗さん(まひる野)、
山下翔さん(やまなみ)、
そしてコーディネーターは藤野早苗さん(コスモス)。
大松さんは東京在住ですが
「コスモス」の出前歌会で短歌フェスタの前日に来福されることから
ご参加してくださった由。
昨年の時点でパネラーと選者に決まっていて
今春福岡市から大阪に転居なさった染野さんにも
ひさしぶりにお会いできました。
そして、先ごろ第一歌集『温泉』で現代短歌協会賞を受賞した山下翔さんにも
直接お祝いを言うことができました。
ランチパーティーでは
結社や短歌会がそれぞれの活動を紹介したのですが
思いがけず私もお話をすることになりました。
(私の所属している)「かりん」福岡支部については
支部長の桜川冴子さんがご紹介なさいます。
朝、受付を済ませると、運営のかたから
私も筑豊での活動について話してほしいというおことばが。
筑豊でどんなことをしているか、
みなさんに知ってもらえるから、とのお気持ちがありがたい。
何も考えていなかったので、
話し終わってから、あれも言えばよかった、とか思えて
上手にはお話しできなかっと思いますが
「いいづか短歌サロン」と「嘉麻のおくら短歌コンクール」の二つについては
お伝えできました。
後半の歌会では全九十一首の詠草を(い)~(と)のグループに分け
一つのグループを二人の選者が担当。
一首につき二人が1分ずつ、計2分の評をおこないます。
私は選者として九大短歌会代表の石井大成さんとともに
(ほ)の十三首を担当しました。
(ご存じのかたも多いとは思いますが、石井さんの名前は
「だいな」と読みます。いいお名前!)
1グループの評の持ち時間は30分です。
欠席なさったかたの詠草は評をおこないませんが
私(と石井さん)の担当した十三首にはご欠席がなかったので
一首につき1分を越えて話してしまうと
石井さんに迷惑をかける!
ひいてはご参加の皆さんと
実行委員会の「コスモス」のみなさんに迷惑をかける!
ので、外して机に置いた腕時計の秒針を気にしながら話しました。
歌会が終わったあと、全体意見交換会、
そして選者選歌の発表と続きました。
選者選歌は13人の選者が全詠草の中から一首を選んだもの。
私が選んだ一首は、宮崎のかたの作品でした。
実は、そのかたともうひとり、
同じく宮崎から参加なさったかたとが私の席のすぐ近くにいらしたので
少し雑談をしたりしていたのです。
偶然ですね(短歌には偶然がよく起こる!)。
お二人の他にも宮崎からみえていますし、
長崎市や山口県、大分県、熊本県からも。
遠くから来てくださって、嬉しいことです。
17時にすべて終わって、
昨年の短歌サロン以来再会した宮崎のかたや
今日初めて声をかけてくださったかたなど、
まだまだお話ししたかったのですが
他の仕事の締切がダブルで、いえ、トリプルで迫っているので、
終わってからはまっすぐに帰宅。
名残惜しいことでした。
来年はまた別の結社が中心となって実行委員会が組織されるものと思います。
また来年、短歌フェスタでお会いできることを楽しみにしております。