「水城」第274号
「水城」は「コスモス」(コスモス短歌会)の福岡支部報です。
年3回発行されていて、このほど第274号(11/10付)が届きました。
会員のみなさまの短歌作品のほか、
・宮柊二歌集『群鶏』を読む 2
・白秋ノート 4 (執筆:有川知津子さん)
・出前歌会2019報告記 (執筆:大野英子さん)
など、今号も充実の内容です。
出前歌会で福岡にいらした「コスモス」の大松達知さんは
前号巻頭作品評も2ページにわたって書いておられます。
「水城」を手にとるたびに
「コスモス」福岡支部のみなさまの
短歌への情熱を感じます。
では、今号掲載の作品から
印象に残ったうたをご紹介いたします。
月光のそそぐわだつみ見てをればしだいにまるみ帯びゆく地球
秘めごとを取り出すごとく評なさるしぐさ残りぬセミナー室に
*悼、平川和子さん
有川知津子
とうきやうの上野の森の蝉の声博多の蝉よりすこし上品
栗山由利
園児らにかけやる虫除けスプレーの霧が溜まって息が苦しい
猿渡紀美子
ヒロシマとなりし広島、フクオカでなき福岡がともにふるさと
中村仁彦
旅行きて映画を観たし程の良い喫茶店にて街ながめたし
永田惠美