朝日歌壇ニュース2019.12.8-3か月連続
きのう(12/8)の朝日歌壇(朝日新聞)に
筑豊のかたの一首が掲載されています。
嘉麻市の野見山弘子さん。
野見山さんは11月24日に続くご入選です。
存じ上げないかたですけれど
お祝いを申し上げたい気持ちです。
最近の朝日歌壇には筑豊のかたが
10月に2回、11月に2回、入選なさっています。
それに続く今回のご入選で
筑豊のかたは3か月連続の入選です。
朝日歌壇には、毎週2,500通ほどの投稿が届くそうです。
その中から入選するのは、最大40首。
それを考えると、3か月連続というのはすごいですよね✤
それでは、
お祝いの気持ちをこめて、入選作をご紹介します。
原発事故、地震、水害に喘(あえ)ぎつつ民がささえる「桜を見る会」
(嘉麻市)野見山弘子さん <高野公彦さん・選>
やっとの思いで立っているような苦しさが
「喘ぐ」で表現されています。
「国民」ではなく「民(たみ)」としたところも良いと思います。
上の句に漢字の硬い単語が並んでいるので
「国民」とすると、さらに硬い感じになってしまうでしょう。
「民」とすることで、
古代の「青人草」に通じるような一種の素朴さを感じます。
それによって、
古代から自然の猛威にさらされる人々、
古代から上の一部の人間たちを支えてきた人々、
というところにも気持ちが飛んでいく気がします。