ドキドキ✤歌会始の生中継
本日、皇居・松の間でおこなわれた歌会始の儀。
テレビの前で、ドキドキしながら生中継が始まるのを待っていました。
なぜかというと、
私の主宰する「いいづか短歌サロン」に当初から参加なさっている
直方市の石井信男さんが
令和初の歌会始に入選なさって
本日、参列なさっているからなんです。
入選歌は1万5千余首から選ばれた十首です。
お題は「望」。
歌会始で披講されるうたは
一般からの入選歌をふくめて、今日初めて発表されるもの。
ですので、石井さんの入選歌も、テレビを通じて知りました。
いいおうたでした。
歌会始の儀では、
まず一般からの入選歌十首、
選者のうた(三枝昂之さん)、
召人のうた(栗木京子)さん、
皇族がたのうたの順で披講されました。
(栗木京子さんは観覧車を詠まれました...!)
その中で入選歌十首を披講された順(年齢順)にご紹介いたします。
助手席で進路希望を話す時母は静かにラジオを消した
新潟県 篠田朱里さん
眺望はどうだ晩夏に鳴く蟬を咥へて高く高く飛ぶ鳥
大阪府 土田真弓さん
今よりも人々の文字うつくしき平和を望む戦時下の日記
神奈川県 森教子さん
それぞれに月傾けて子どもらは墨くろぐろと「望」の字を書く
山形県 村上秀夫さん
望(もち)の日は漁師の父が家にゐて家族四人で夕餉を囲む
長崎県 柴山与志朗さん
ランドセルは海渡りゆくアフガンの子らの希望を抱き留むるため
福岡県 粟屋融子さん
息を止め望遠鏡で本物の土星の輪を見た夏の校庭
福岡県 石井信男さん
創薬の望みを託す天空の「きぼう」の軌道に国境はなき
東京都 保立牧子さん
百アールの田圃アートの出来映えを眺望するに櫓を組みぬ
埼玉県 若山巌さん
茶刈機のエンジン音は響かひて彼方に望む春の伊勢湾
三重県 森紀子さん