4月を待つうた
新型コロナウイルスの件で、
おうちにこもりがち、気分は沈みがち。
それはきっと私だけではないでしょう。
ならば、こんな時だからこそ、
ほんの少しでもうたで気分を明るくできないでしょうか。
そう思いついて、
これからみなさまに
春のうた、明るい気分のうた、くすっと笑えるようなうたを
お届けしたいと思います。
あくまでも作品の批評ではなく、
鑑賞して楽しむ。
そのスタンスでご紹介いたしますー✿
では、この一首から。
木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな
前田夕暮
婚約者がいるのですね。
婚礼の日は4月。
その時が待ち遠しいと、まっすぐに詠っています。
詩歌で花といえば桜のことを表すことが多いのですが
「木に花咲く」という表現からは、
桃、木蓮、桜、・・・花を咲かせる春のいろいろな木々が
自分達を祝福してくれるかのような幸福感を感じます。
「キ」と「ナ」と「カ」の繰り返しも明るさを出しています。
安倍首相は、2月下旬に出した全国一斉休校の要請を
延長しないと発表しました。
このままでいけば、4月には子どもたちは新学期を迎えられそうです。
学校で友だちと会うのが待ち遠しい子もいることでしょう。
私の身内の女性は、
パートナーとの新生活を始めるために
4月に福岡から遠方へ引っ越します。
彼女も4月を心待ちにしていると思います。
今日、福岡市で桜が開花しました。
新型コロナウイルスの件で
今年は桜の下に坐ってお酒や食事を楽しむお花見は
禁止や自粛の方向のようですが
そぞろ歩きをしながら花を愛でるのは
禁止されることはないでしょう。
気分が沈みがちな昨今ですが
近所の桜を見に
お散歩にでかけるのもよいですね。