祈りと、静かなお祝い
- momosaran
- 2020年8月6日
- 読了時間: 2分
今朝の8時15分。
広島での平和祈念式典で鳴らされる鐘に合わせて黙禱をしました。
この8月6日は、
これまでずっとそうしてきました。
そして、毎年同じ日に
静かに小さなお祝いもしてきました。
広島に原爆が落とされ
多くの人が亡くなったこの日に
お祝いをするなどと書くと
怪訝に思われることでしょう。
この日は
わが子の誕生日なのです。
私が生涯にただ一度の出産を経験した日です。
身ごもったとわかった時
出産予定日は8月11日だと告げられました。
その後、切迫流産、それから切迫早産となり
なんとかわが子を十月十日(とつきとおか)おなかで育てたいと
安静につとめました。
早産の危機は脱したけれど
予定日よりは早く生まれてきそうでした。
その時思ったことは
8月の6日や9日でありませんように、ということ。
その日は静かに平和を祈る日だからです。
赤ちゃん生まれておめでとう!とか
毎年の誕生日おめでとう!とかには
そぐわない気がしました。
でも、私は6日の早朝に産気づき
その日のうちに出産しました。
それから長い年月がたった今でも
わが子の誕生日を祝うのに
まっすぐにイェーイ!と明るい気持ちだけではいられません。
でも、私にとって何ものにもかえがたい、大事な大事な命。
必ず朝、平和を祈ったあと
静かにお祝いをしてきたのです。
今では、わが子がこの日に生まれてきたことには
何かの意味があるのだろうと思うことにしています。
誕生日はいつも登校日でありき八月六日に生まれし息子
キム・英子・ヨンジャ
Comments