「かりん」6月号—バタークリーム
<2023年6月9日>
今月号は5日に届きました。
巻頭を飾る馬場あき子先生の「さくやこの花」は第149回を数え
取り上げられる作品も
2015年刊行の『記憶の森の時間』所収のものまで進んでいます。
うすきグラスに松の香の酒みたしたり八十葉影さすふたり正月
*八十葉(やそば)
馬場あき子 『記憶の森の時間』
この一首の「八十葉」と「ふたり正月」ということばについて
述べておられます。
岩田正先生がご存命のころのおうたで
こちらの一首を拝読すると
岩田先生が急逝なさったあとの
馬場先生の「ひとり正月」ということばが入ったおうたが思われます。
「さくやこの花」は歌林の会(かりん)のウェブサイトに順次アップされます。
今月号では「前月号作品鑑賞」で鈴木加成太さんが
私のうたを取り上げてくださっています。
ありがとう存じます🌸
今月の私のうたは連作「バタークリーム」が掲載されています。
一首ご紹介しますね。
一年に一度のホールケーキなれ舌に溶けないバタークリーム
キム・英子・ヨンジャ
子どもの頃のクリスマスケーキはバタークリームでした。
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