「短歌研究」1月・2月号-定家賞創設
<2024年12月27日>
月刊総合誌の「短歌研究」が年6回発行に変わる!
そのリニューアル後初の1月・2月合併号が20日に発売されました。
合併号である分、これまでよりも厚くなっています。
ただ、國兼編集長のあとがきには
「分厚いのを売りにするつもりはありません。
引き続き内容の濃い雑誌を目指して参ります。」
とあります。
今後も楽しみにしています♪
今号の大きな話題はこれだけではありません。
短歌研究社主催の新しい賞が創設され、
その第1回受賞者が発表されているのです。
その名も「定家賞」。
短歌という文学の可能性を広げ、
深化させ得た短歌歌集作品とその作者を
顕彰するとあります(第2歌集以降)。
昨年第4回をもって終了した塚本邦雄賞を継ぐものと考えられます。
その栄えある第1回受賞歌集および受賞者は
楠誓英さんの『薄明穹』(短歌研究社)です✨
その受賞のことばや選評、30首抄が掲載されているのと同時に
最終選考に残った5冊が発表されています。
その中に「かりん」の川口慈子さんの『Heel』が入っていて。
『Heel』は刊行されてすぐに読み、
批評会(オンライン)にも参加しました。
なんだか胸にジーンときました。
さて、話題満載の今号に私も寄稿しています。
花山多佳子歌集『三本のやまぼふし』の書評を執筆しました。
あの、これはたまたまなんですが
私が短歌総合誌に寄稿する時、その号は
なぜか賞の発表号であることが多いんです。
角川「短歌」ではいつも角川短歌賞の発表号で。
そして今回は第1回定家賞。
それから、以前「かりん」誌で1年間歌集評を担当した折は
執筆後にその歌集が受賞することが何度かありました。
最近では今年「かりん」誌の歌書評で
『牧水・啄木・喜志子~近代の青春を読む~』(伊藤一彦・著)
について執筆した後、
伊藤一彦さんが本書で日本歌人クラブ大賞を受賞されました。
そういった歌集・歌書や歌人のかたには
伊藤一彦さんのように面識のあるかたはもちろん
存じ上げないかたでも
何かしらささやかなご縁を感じて
その後のご活躍を注目しています(=^∸^=)
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