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『渾沌の鬱』

  • momosaran
  • 2017年2月25日
  • 読了時間: 1分

短歌の師、馬場あき子先生(「かりん」主宰)の第二十六歌集です。

昨年の秋に上梓されました。奥付は2016年10月27日発行となっています。

にじゅうろく・・・!

しかも、ほとんど同時に『馬場あき子の「百人一首」』も出版されています。

こちらの奥付は2016年10月20日。

自らを顧みれば、八十歳代でいらっしゃる先生のバイタリティーの

足元にも及ばないのでした(><)

   身を包む服にあまたのぼたん穴ありて秘密を閉ずる指先

   中伊豆は一望千里ぶだう畑その上を動く霧なかの月

   ふなっしーはゆるきやらなれば拒否権を持たざれば海にも入りてものいふ

   木犀が匂ひますねといひたれば思ひ出があるのですねといたはられたり

   歌よみはいはば非正規集団なり春近き公園のベンチに座る

   青葉濃くかぐはしけれど沖縄のいまは苦しき昭和九十年

   また一人亡くなりわれは生き残る戦場のごとし老いて生くるは

                                 馬場あき子『渾沌の鬱』より


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