「タクシー運転手」のソン・ガンホ
- momosaran
- 2021年5月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年5月12日
韓国では、1980年5月の光州事件を描いた演劇を5月劇と呼ぶそうです。
演劇ではありませんが、
光州事件をテーマにした韓国映画「タクシー運転手~約束は海を越えて~」(2017年)を観ました。
(コロナ禍の今はほとんど外出しない生活なので、
映画は映画館で観る派のですが、この作品も自宅で)
日本で2~3年前に公開された時、
観に行きたかったのに見逃した映画です。
何と言っても主演がソン・ガンホなら見たくなるというものです。
彼のこの後の主演作「パラサイト」がアカデミー賞に輝いたのは
記憶に新しいところです。
ソン・ガンホは
日本での韓流のさきがけと言われる「シュリ」(2000年)に出演していました。
イ・ビョンホンと共演した「JSA」(2000年)が日本で公開された頃は
韓国映画は日本でもかなり人気が出てきた頃でした。
私の記憶の限りでは
「JSA」は私の地元、飯塚市(福岡県)で劇場公開された初の韓国映画です。
その頃はまだ飯塚にも映画館があったのです。
その映画館、セントラルでは
その後も「ブラザー」などの韓国映画がかかりました。
私は特にたくさんの韓国映画を見ているわけではないのですが
ソン・ガンホの主演作は
「殺人の追憶」(2003年)や「大統領の理髪師」(2004年)を
スクリーンで観ました。
どれも強烈な印象を残しています。
ソン・ガンホは、
「大統領の理髪師」ではまさに街中の散髪屋さんに見えるし
「タクシー運転手」ではほんとうの運転手のように思える。
俳優の中には、どんな役を演じてもその俳優自身に見えて
それが存在感となっているかたもいますが
彼はそうではなくて
市井の、ちょっとうだつの上がらないような男の人にみえる。
「パラサイト」もそうでしたね。
「タクシー運転手」は
そうした一人の運転手が
光州事件という大きなできごとを目の当たりにした時の
衝撃や葛藤や勇気を描いています。
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