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七夕によせて、憶良さんのうた

<2022年7月7日>


今日は七夕ですね。


七夕はもともと秋のものだったわけですが(旧暦7月7日)、


現代の新暦では日本は梅雨のさなかなので


笹飾りを飾っても


現実的には天の川を見ることはなかなかできません。


けれども、今年は6月中に梅雨が明けてしまったので


今日は天の川も見られるかもしれませんね。


ところで、万葉集には


筑豊にゆかりの深い山上憶良の七夕のうた12首があります。


古代には貴族や官人の世界では


3月3日や5月5日、7月7日といった節句の日に宴会が催され


そこでうたが詠まれました。


12首の中にも


どこで詠まれたのかはっきり書かれているものがあります。


大伴旅人邸と長屋王の邸です。


きっとそこで七夕の宴会が催されたのでしょうね。


その中から、


神亀元年7月7日の夜に


左大臣の宅(ひだりのおほまへつきみのいへ)、


つまり長屋王の邸で詠まれたうたをご紹介しましょう。





 ひさかたの天の川瀬に舟浮けて今夜(こよひ)か君が我許(わがり)来まさむ


 (巻8-1519)






 

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