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批評会:山木礼子歌集『太陽の横』

  • momosaran
  • 2022年7月4日
  • 読了時間: 2分

<2022年7月3日>


先日、山木礼子さんの第1歌集『太陽の横』(2021年9月発行)の


オンライン批評会に参加しました。


コロナ禍になって


Zoomを活用した歌会やシンポジウムが増えましたが


オンラインでの歌集批評会はまだ少ないかもしれない。


私は今回が初めてでした。


山木礼子さんは短歌研究新人賞を受賞したかたで


その後、同誌で作品連載をなさっている時に


次のうたと出会いました。





 地下鉄でレーズンパンを食べている茶髪の母だついてきなさい





幼子をもつ働く女性を詠った連作でした。


中でもこのうたの印象が強くて


なにしろ一読で覚えてしまいます。


このたびの第1歌集でも代表作のひとつのようです。


同誌でこのうたに出会ったのはたぶん数年前です。


このうたをパネラーのみなさまだどう読まれるのか聴きたくて参加しました。


批評会のパネラーは


・富田睦子さん


・佐藤弓生さん


・鈴木ちはねさん


・花山周子さん


・黒瀬珂瀾さん


司会は田中槐さんでした。


会の後半では歌集のタイトルにも話が及びました。


集中には次の1首があります。




 何人を愛してもいいてのひらで太陽の横に月を沈める




初めにタイトルとして地味だという意見が出て


他のパネラーのかたがたからもさまざまな見方がでました。


批評会の初めに


批評会は答えを出すためのものでなく


そこで出た意見をそれぞれが持ち帰って考えるものだという


お話がありました。


批評会を開く意義が明確にわかる言葉だなーと


印象に残りました。










 
 
 

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