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あのころ

  • momosaran
  • 2016年9月13日
  • 読了時間: 2分

嘉麻市の織田廣喜美術館で石川えりこ原画展「あのころ」が始まりました。

嘉麻市は飯塚市のおとなりで、

石川えりこさんは1955年稲築町(現・嘉麻市)生まれ。

現在は横浜市にお住まいです。

炭鉱のあるまちで育った子ども時代をモチーフにした絵本『ボタ山であそんだころ』で

第46回講談社出版文化賞絵本賞を受賞なさいました。

私が生まれ育ったところにも炭鉱がありました。

私には3歳上、5歳上、9歳上の姉がいるのですが、子どもの頃の記憶をたどる時

5歳の年齢差というのは大きく、姉が子どもの頃に見ていた世界を

私はまったく知らないということがあります。

石川えりこさんのことは存じ上げなかったのですが、

11日(日)にはご本人と飯塚市出身のRKBアナウンサー、田中みずきさんとの

トークショーもあることを、土曜日の夜中、読みおおせなかった金曜日の新聞を

広げて知り、私の知らない「子どもの目から見た炭鉱」のお話がうかがえるのでは

ないかと思って、日曜日にでかけてみました。

9時半の開館直後に美術館に着くと、会場には石川さんがいらっしゃり、

お知り合いのかた数人に原画の説明をなさっていて、

ラッキーなことに私もごいっしょすることになりました。

道具についておたずねすると、鉛筆で普通の画用紙に描くというお答え。

石川さんの絵は勢いがあって構図も思い切ったものが多く

子ども達の元気がいっぱい伝わってきます。

そしてご本人はふんわりとした優しい雰囲気の素敵なかたでした。

トークショーでは石川さんによる『ボタ山であそんだころ』の

読み聞かせもありました。

ご本人は「いつも絵ばかり描いているので読むのはへたです。」と

おっしゃっていましたが、

「ボタ山のぼってみらん?てっぺんからね、下をみたら、きもちいいとよ。」

絵本の中で子ども達がかわす会話を石川さんの声で

筑豊のことばのイントネーションそのもので聴く時

胸に響くものがありました。

  昭和とう時代に育ちしなり記憶の底の炭住の子ら

                             キム・英子・ヨンジャ


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